モデルロケットや自作ロケットの点火装置を自作したいという方のために,基本的にホームセンターで買えるもので作れる点火装置の作り方をお教えします.今回は,点火回路の製作を行います.
免責事項
本実験を行う際は,周りに燃えやすいものがないか確認し,消火器や消火用の水を準備して,安全に十分配慮して行ってください.この資料は理工学系の学生向けです.学校のグラウンド等の使用許可を得て教員の監督の元で実験を行ってください.決して公園などの公共の場では行わないでください.なお,当サイトに掲載された内容によって生じた損害等の一切の責任を負いかねますのでご了承ください.詳しくは,本サイトの免責事項・プライバシーポリシーをご一読ください.
点火回路
以下のような回路の点火装置を作っていきます.
主電源DC12V,回路ボックス,点火コントローラ,イグナイターの4つで構成されています.
「回路ボックス&主電源」と「点火コントローラ」は有線で接続されており,20m離れた位置から点火信号を送ることができる仕様になっています.
必要なもの
スイッチング電源 DC12V https://amzn.to/4eJJkpG
漏電保護タップ https://amzn.to/3OoLwsi
電磁リレー https://amzn.to/3V7LWa5
外箱(保存容器を代用)https://amzn.to/4ePzIK5
9V電池ボックス https://amzn.to/3CIb6FV
プッシュボタン https://amzn.to/4fHn8hk
ミサイル型トグルスイッチ https://amzn.to/495DJci
ターミナル端子 https://amzn.to/3CHh5uK
バナナプラグ https://amzn.to/3V6Xw5o
配線用の電線 https://amzn.to/3V5Lb1s
自作イグナイターの製作方法は別記事で解説します!
主電源
DC12Vの主電源には,カーバッテリやスイッチング電源を用います.
スイッチング電源の場合は,安全のため,漏電保護の機器を追加してください.
※AC100Vを扱うため感電に注意して配線してください.
点火装置 回路ボックス
回路ボックスの外箱には保存容器が加工がしやすいため,オススメです.
ミサイル型トグルスイッチ,ターミナル端子を蓋に穴を開けて配置します.
内部には,電磁リレーを入れて先ほどの回路図にしたがって,配線を行います.
主電源側の回路にはDC12Vで瞬間的に数アンペア流れるため,電線は太めのものを使用してください.
点火コントローラ
点火コントローラには,ミサイル型トグルスイッチ,プッシュボタンを表面に設置し,
内部に9V電池を配置します.※今回は写真のように3Dプリンタで外装をつくりました.
このコントローラから,電磁リレーのON・OFFを切り替える制御信号を送ります.
回路ボックス側の電磁リレーまでの配線コードの長さは20m確保してください.